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マイナス金利が会社のPL悪化へ(退職給付費用)

2016年03月11日
日本の会計基準をつくる企業会計基準委員会(ASBJ)が、退職給付会計にマイナス金利の適用を容認する方針を決めたそうです。(記事はこちら

そもそも、マイナス金利を想定していないので、議論があちこちで湧き上がっていますが、これもその一つです。

退職給付会計では、将来(定年退職時や途中退職時)支払われる企業年金(退職金)に対して、市場金利を参考にした割引率を使用して、現在価値に割り引くということをしています。金利がプラスであれば、下の図のように、期末時点の認識すべき退職給付債務は将来の金額より小さくなります。

しかし、金利がマイナスであると、期末の退職給付債務は将来の金額より大きくなるという前代未聞のことが起こります。これをASBJが認めたということです。

これで何が起こるかと言うと、期末の退職給付債務増加 ⇒ 期末の数理差異の増加 ⇒ 数理差異の償却額の増加 ⇒ 退職給付費用の増加 となり、要は、会社のPL上の費用増加という負の効果をもたらします。

ただし、通常は、従業員の平均残存勤務年数などの長期間(通常は10年超)で、当該数理差異は償却されるため、いきなりビックリするほどの費用増につながるような話ではありませんが、旧来の会社で企業年金が特に手厚い会社(郵政グループなど)は、この悪影響が、今期や来期で大きく出やすいので注意が必要です。

退職給付とマイナス金利


投資理論/戦略 | コメント(4)
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Re: ブログをいつも読ませて頂いております。
Mさん、

コメントありがとうございます。そう言って頂けると、ブログを書くモチベーションもあがりますのでうれしいです。

岡崎氏のセミナーは、学ぶものが何かしらあると思いますのでいいと思います。ただ、やり方を100%真似ても結果が出ないこともありますので、その点は要注意です。やはり手法を自分のものにするには時間がかかるという印象を持ちました。

失礼ながらMさんはとても勉強熱心な投資家さんのようですね。すでにかなりの結果を出されているのではないかと推察いたします。Mさんは、ひょっとして先日、少しだけお会いしたMさんではないですよね? ^^;

私はまだまだひよっこ投資家です。勉強がまだまだ足りません。

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Re: No title
Mさん、岡崎氏のセミナーのご説明ありがとうございました。私も参考になりました。私も今年は要注意の年であるという認識は同じです。

ふりーパパ塾で結果が出て良かったですね。やはりリアルタイムで、あのような素晴らしい解説があると本当に参考になります。今年は、投資家が選別され、生き残りをかける年になると思います。無理をせずに生き残り、経験値を積みあがることを優先させていけば、また来るであろう簡単な上昇相場で儲けられると思います。お互い頑張りましょう!^^

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