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今後の投資戦略について

2018年11月19日
ツイッターばかりでブログを書く機会が減っていましたが、拙著の新刊が出て、時間ができましたので久しぶりに書いてみたいと思います。

まず全体の相場観についてですが、ネガティブに見ています。(いろいろなプロと言われる株式評論家や専門家が相場解説をしていますが、私も含めて当たることはほとんどありませんので、そのつもりで読んで下さい。)理由をあげるとキリがないのですが、ツイッターであげた米Ned Davis Reseach社のデータや、すでに日本の新興市場がベアマーケット入りしていることがあります。

JQ指数(1995-2018)

ジャスダック指数を確認すると、2018年10月29日終値で149.2と1月29日終値189.82からマイナス21.4%となっています。一般的にベアマーケット入りとされる20%を超えました。(あまり参考にはしていませんが)マザーズ指数もしかりです。JQ平均も終値ベースでは-20%までギリギリ達していませんが、ザラ場ベースでは-20%を超えました。

一方、日銀等政府系の資金が入っている日経平均とTOPIXは、-14%、-17%程度と耐えています。しかし、公的資金が価格形成を歪めているのは周知の事実であり、日銀砲にも弾切れが起こりうること、すでに中間決算で出ている各社からの業績の弱さ、決算に対する市場の反応、中国等の海外の状況、来年10月の消費増税、相場サイクル等々を考慮すると、-20%を超えてベアマーケット入りするのも時間の問題と考えています。

個人投資家はジャスダックやマザーズ市場の中小型株を投資対象にしていることが多いのですが、上記の過去23年間のJQ指数の推移と現在位置を考慮すると、まだこの下落トレンドは始まったばかりと見ることができそうです。米国の小型株の代表指数であるラッセル2000を見ても、大型株に先行して下落している様子が見て取れます。米国株はおそらく世界中で一番強く、まだ上昇する余地があるのかもしれませんが、こちらもギリギリで耐えている印象です。過去の経験則(少なくともITバブル以降の2回)では、FRBが利上げを止めた後に株価(SP500指数)がピークを打つ傾向があります。

いずれにしろ、中小型株を対象とした投資の観点からは、ベアマーケット入りしているという前提で投資戦略を決める必要があると考えています。おそらく相対的に強い米国株のラリー(反発)に引っ張られて、ところどころで反発があるものと思いますが、内需の弱さ等を反映して、徐々に(あるいは突然に)下落していくものと思います。買いから入る投資法には、例外なく厳しい相場環境になるものと思います。史上最大の金融緩和を行い、日銀が株を買う等、シャブを射ちまくった相場ですから、その反動がどこまでどう出るのかは誰にもわかりません。

拙著の1冊目では、リスクマネジメントが最も大切と書きましたが、これから1~2年は、この点が投資家の生死を分けることになると思います。私は、前回の小泉相場での利益を2006年からの3年間の下落相場ですべて吹き飛ばしました。しかし、退場にならなかったのは、下手くそなりにリスクマネジメントのほんの一部ができていたからです。

新高値ブレイク投資法も、下落相場の中では、例外なく厳しい状況になります。全体の買い余力が弱まる中では当然です。しかし、こういう時こそ、「1/5の試し玉から入り、最低でも10%下がったらルールに従って損切する」というリスクマネジメントが効いてきます。そして、何度も繰り返し損切に合うようなときは、銘柄選択か買うタイミングが悪いか、全体相場が悪化しているということなので、「一旦お休みして、様子を見る。冷静に考え直す。」ことも必要になってくるのです。

成長株投資家にとって、ベアマーケットは本当に恐ろしいものです。自分が良いと思った決算に、容赦のない売りが浴びせられることはほんの序の口です。保有株を何もせずに持ち続けていたら、株価が半値や1/4になるのは普通です。すでに不動産関連をはじめ、あちらこちらで崩落が起きています。新刊では、アベノミクス相場の10倍株について書きましたが、大相場になった銘柄ほど、大きく下がるのがベアマーケットです。10倍、20倍になって、1/10、1/20になるのはよくあることです。利益確定戦略と損切りが肝要なのは言うまでもありません。

しかし、ベアマーケットは悪いことばかりではありません。経済が底打ちするまでの間に、弱い市場参加者は新規参入者(新しい資金)と入れ替わります。また、ベアマーケットの中では、本当に強い銘柄を見つけやすいというメリットもあります。ほとんどの株が下落している中で、上昇(ないしは横這い)している銘柄は目立ちますので、そのような銘柄が次の相場の主役となるのです。そのような株が、次の10倍株になる可能性を秘めています。

そして、そのような大化け株に投資できるのは、適切なリスクマネジメントをして生き残った投資家だけです。キャッシュを温存し、投資力を磨くために勉強を続け、再び訪れるであろう大相場への準備をしている投資家だけが、次の果実を勝ち取れるのです。

相場は繰り返します。新刊では、アベノミクス相場の10倍株について詳細データとともに分析結果をまとめています。手前味噌になり本当に恐縮ですが、これは次の大相場にも(たぶんw)適用できるもので、正直、「このデータを3000円程度で提供するのはどうなのか?」と自問したこともありました。私自身のせっかくの優位性を自ら失う行為でもあるからです。書籍代というのは、概して本当に安い投資で、何か一つでも役に立つものがあれば十分に元がとれるものです。また、わざわざこのようなブログを書くこと自体が、強気相場を望む投資家の反感を買ったり、相場の調整を長引かせることにもつながることもわかっているつもりです。

最後に余計なことを書いたかもしれませんが、久しぶりに書いたブログが読者の参考になれば幸いです。

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楽しいことをしよう委員会 夏合宿@浜名湖

2018年11月07日
この夏、楽しいことをしよう委員会のメンバー+αで、浜名湖で夏合宿を行ってきました。

いつも通りいろいろやって人生を楽しむ企画です。今回のメインはもちろんマリンアクティビティです。

水上バイク、ウェイクボードをエンジョイしてきました。

いつも通り、委員長の上総介さんがブログにまとめてくれました。休息がてら、こちらをご覧ください。

楽しいことをしよう | コメント(0)

ミネルヴィニの新刊 株式トレード 基本と原則

2018年07月13日
パンローリングより今月出版されたばかりの新刊をゲットしました。著者は成長株投資家として著名なマーク・ミネルヴィニです。マーケットの魔術師にも登場しました。

成長株投資家としては、マーク・ミネルヴィニの本は外せません。さっそく読んで、また後日感想をアップしたいと思います。
リンクはこちら↓。


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書籍・マスメディア | コメント(0)

2017年まとめと2018年の投資戦略

2017年12月31日
今年ももう大晦日ですね。時間がたつのは早いものです。こども達はグングン成長する一方で、親は年を取るばかりですが、良い年の取り方ができてるかな?と自問自答したりしています。(笑)

投資の方はといえば、思い出すのがちょうど1年前の年末には、「来年(2017年)めっちゃ儲かっちゃうけどどうしよう♪」と皮算用していた記憶があります。当時の持ち株カードを眺めて、ワクワクしていました。

今日の日経新聞によると、今年の個人投資家の運用成績は60%の方がプラスとホクホクだったようです。

私はいうと、いろいろ失敗もありーの、取りこぼしも多々ありーので、大満足できる結果ではありませんでした。もっと儲けられたなぁ、というのが正直な感想です。しかし、、おかげさまで2009年から9年連続でプラス収益となったので、相場の神様に感謝です。(笑)

今年の年末も、「来年(2018年)めっちゃ儲かっちゃうかもしれないけどどうしよ~♪」と相変わらず能天気に皮算用しています。

来年の投資テーマとしては、いろいろあると思いますが、個人的には、仮想通貨(フィンテック)関連、中国関連、AI・半導体・システム関連あたりに注目しています。

なんとなくですが、米国で2009年から始まった今回の大相場の本格的なクライマックスはこれからだと感じています。世界的なカネ余り、日米欧の中央銀行の姿勢、低金利、低インフレ、好調な企業業績を背景に、バブルの本格化があるかもと思っています。

1990年にかけてのバブル後、1999年のITバブル、そして記憶に新しいバブルは、2005年後半に発生した日本の新興市場でのバブルです。当時は不動産流動化銘柄がなんでも爆上げしました。そこから12年を経て、今度は違うテーマで同じことが起こっても不思議はないです。

バブルは毎回違う形でやって来るとすると、個人的には仮想通貨のバブルが本格化するかもなぁ、と思ってしまいます。まぁ、仮装通貨については、はっきり言って本質的価値は完全にゼロだと考えていますし、今でも詐欺商品だと考えています。しかし、どんなに価値がないものでも、世の中の多数の人間が価値があると考えるようになれば、価値はあるということになるのです。

その辺を鑑みながら、投資家(いや投機家?)としての方針に反映していこうと考えています。

さて、今年はパンローリングの投資戦略フェアで講演をさせて頂いたり、DVDを出したり、マネックス証券でオンラインセミナーをさせて頂いたりと、比較的露出の多かった一年でした。関係者のみなさま、お世話になりありがとうございました。

会場に足を運んでいただいた皆様、DVDをご覧になったみなさま、セミナーに参加して頂いたみなさま、ツイッターやブログを見てくれている皆様には、ホントに感謝しています。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

2018年は、自分にとってもチャレンジの年になると考えています。投資家としてさらに階段を登れるように精進していきます。
メディアに出る機会は減ると思いますが、ツイッターでは今まで通り、その時々に考えていること、気になる情報をツイートしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。良いお年を!

投資理論/戦略 | コメント(13)

日経マネー2月号 2018年に上がる株 億万投資家が大予測

2017年12月23日
今週発売の日経マネー面白いです。おススメ号に認定!

実績のある個人投資家が多数出ていて、2018年の戦略や注目テーマ、セクター、ビックリ予想等々、たくさんの意見が聞けます。

自身と似た投資法の投資家の意見を参考にするのもいいかもしれません。また、夕凪さんの相場分析も読むべき。

私も投資記録活用法で、特別付録に出てます。




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株とチャートでお金持ちになる(菅下清廣)

2017年12月18日
本書もテクニカルについての本です。チャートの基本的なことについて、一通り学ぶことができます。

著者は株は6ヶ月以上は持たず、長期投資にはまったく関心がないと語っています。ファンダメンタルについては、ほんの少しだけ触れられています。

「新高値ブレイク投資」に役立つかな?という視点で読んでみましたが、テクニカルについて学びたい初心者・初級者は読んでもいいかもしれません。

サラッと読めます。



書籍・マスメディア | コメント(0)

株鬼流株式投資 真の教え

2017年12月16日
本書は、ファンダメンタルは一切考慮せず、テクニカルのみの手法について書かれたものです。

対象は流動性の非常に高い大型株に絞って”トレード”する手法です。

私のおこなっている「新高値ブレイク投資」に役立つかな?という視点で読んでみましたが、まぁ、読んでおいてもいいかもという感じです。

テクニカルをもっと学びたい人は読んでみてもいいでしょう。サラッと読めます。



書籍・マスメディア | コメント(0)
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